《ぶらり旅》

ジャイプール偏 その2



市の郊外、北側の小高い丘の上に築かれた、アンベール城に向かう。途中の道路脇の
高級住宅はお城みたい、貧富の差が大きい。ここはムガール帝国時代より構築が始ま
り150年かけて、現在の姿を現している。丘の稜線に長々と城壁が続く。        



登るにはこの石畳の坂道を、くねくねと上がらねばならない。観光用の象が人を
城の広場まで、乗せて上がってくれるが、ガイドさんが、この象たちの話をしてく
れたので、可哀想なので乗るのは止めた。                      



お城の広場から丘の麓を見下ろすと、この城を造るときの人達の住居跡の建物が
崩れかけて残っている。一時は王国の首都だったが、最初は税金は無料だったの
で栄えたが、後期になり商人への税金が掛かり高くなり、結果商人が離れていった
ので寂れた。                                          



ヨーロッパ人観光客が象に乗って上がってきた。広場の周囲を建物が取り囲んでいる。



城壁の上に行くには、この急な石段を登る。右写真建物の奥が税金を徴収する執務室。



この建物の横から、山の稜線に建造された、万里の長城かと思う城壁が連なるのが見える
この建物は、柱のデザインもシンプルで、梁の受けにも象の顔がある。            



2階?から、先ほどの広場を見ると、入り口から象が観光客を乗せて入って来ている。



2階広場の正面に、お城の入り口がある。両側の建物の窓は、格子状に穴が開いており
建物内の空気を冷たくするために、工夫されている。また一階部分も、すだれ様のもので
直射日光をさえぎり、それに水をかけて、内部を涼しくする等、工夫をしている。     



入り口のアーチ部分、あまりにも、素晴らしさに、陽射しの暑さを忘れて見入ってしまう。



拡大した文様、今までに見たことのない構図に、インド芸術の虜になってしまった。



ドームの天井に描かれた文様、特に配色が素晴らしい、細かな線が効果を演出している。



天井と壁面装飾、大胆さと繊細さの調和、実に素晴らしい。



言葉の説明は不要。現物を見ると、もっと質感も感じられるし、穏やかである。



扉・腰板・天井、どれもどっしりとして、冷を呼ぶ。外の炎天下は 45度を上回っているが
建物の中は、心地よい。風の通り抜けを、見事に活用している。              



涼しく感じられるデザインに感服! 右写真は鏡片を貼り付けて、夜間の暗さを
少しの明かりで、明るくする為とか、省エネの原点を見た。            



それに、光の取り入れ方が、すごく計算されていて、明るすぎず、暗すぎず
暑さを忘れさす演出は、見事しか言いようがない。              



狭い通路は、外敵の侵入時に対応したもので、ところどころに窪み(忍者隠し)がある
窓には格子?状の穴が開いており、内部からは外が見えるが、外からは見えない仕
組と、外気を遮断するの役割があり、涼しいから驚く。                  



2階部分の中庭。掃除をしていた少年が、屋上に案内してくれた。狭いくねくねした
通路があちこちに、1人じゃ迷子になる、へとへとになった。             



屋上からの眺め、汗だくを風が持って行ってくれる。長城が遠くまで続いている。



象が取れるように、門は高い。坂は外敵が侵入した時、大きな丸い岩を転がしたとか。



駐車場の横の、城壁の傾斜のある土手部分にヤギがたむろしていた。インドのヤギは
耳が長く、垂れ下がっている。色も白・黒・茶・ブチと様々。                 



麓の街並み、象が荷物を運んでいた。何処でもそうだが、トラックやバスのやかましい
音と、クラクションにも平気でいる、これは牛も馬もヤギも・・・同じだ。          



干草を山積みしてトラクターが運ぶ。バイクに多い時は5人乗っている。1人で
運転しているバイクは、逆に稀なくらい。服装も手と顔以外は覆っている。  



電車でおかしな光景がある。それは道路を跨ぐガード下だ。電車が来ると、車両は手前で
全部停車する、大渋滞は当然、でも通り過ぎるまで 待っている。???それは電車のトイ
レがタンクが無く、そのまま 線路に飛散さすからだ。・・・・・。 それに乗客はデッキに体を
乗り出して、掴まって乗っている超満員だから。バイクもタクシーもみな同じだ。      



交差点は、信号も道路標示もない。右も左も前も後ろも、先に行ったほうが優先する
だから、クラクションで意思表示をする、ニヤミスどころじゃない、1センチで急ブレー
キをかける。 だから乗せてもらうのも大変、 動きを見ていないと、乗ってられない。
商品の運搬、よくまあ これほどつめるものだと感心する。               


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