《ぶらり旅》
ジャイプール偏 その3
旧市街の中心にある宮殿、シティ・パレス。入り口にはガードマンがいる。左右に石像
があり、出迎えてくれた。現在も敷地内には、マハラジャの子孫が住んでおり、住居以
外は博物館として公開されている。カメラの持ち込みは出来ないので、UPできないが
展示品は、武器・細密画・象牙・金・青磁・ガラス等、その多さには圧倒される。且つ、
一つづつの素晴らしさは、他に例を見ないくらいだ。短剣にしても、あれだけ種類があ
るとは知らなかった。銃なども各種多数あり、コレクターには涎が出る代物ばかりだ。
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入り口の造形、無駄なく飾っているのがいい。.
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門を入るとそこは広場、建物が周囲を囲む。残念だが概観の撮影は出来るが
内部は禁止の為、興味のある方は訪問を。一見の価値がある。 .
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住居箇所には、すだれと室外機がある。それにしても5月のインドは暑い
気温は45度ぐらいで高いが、それよりも空気が熱い。溶鉱炉の前にいる
様で、熱風が体を包む。以前砂漠で 地面からの灼熱に驚いたことがあっ
たが、この暑さは違う、炎天下では気を失いそうになる。 .
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なんと、涼しげな、爽やかな配色とデザインだろう、素晴らしい。.
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アーチ部分の孔雀の美しい造形、現物はもっと素晴らしい。.
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建物は、白・赤茶・深緑・黄とアーチと直線の組み合わせ。屋内は茶系統のベージュ
にホワイトの文様、やはり他の国とは違う、インド独自の感性だ。 .
冒頭の、広場の真ん中にあった建物の壁一面に飾られた、本物の銃と矢の展示品
天井の文様、薄紫色が柔らかさの効果を出している。 .
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ドアの上に描かれた孔雀のデザイン。見たとたんギクッとした。自分は考えられなかった
羽の描き方、いい勉強になった。 .
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世界最大の銀製の壷。傍によると足が長く胴が短く見える。これはガンジス川の水を
入れて、イギリスに運ぶ為に作られたもので、圧倒される大きさだ。 .
街中の風景、インドの生活がにじみ出ている。
最後の写真、つぶれかかった家屋と、その隣に高級マンションが同居している。.
象嵌細工店の展示コーナーに置かれていた工芸品。レストランの天井照明。.
レストランの天井と柱の文様は、シティ・パレスの部屋に描かれていた、ものすごく
素晴らしい文様に、少し似せてある。とにかく こんなもんじゃなく、写真に収められ
なかったのが残念だ。 .
左の写真は、はめ込む石を、手漕ぎのグラインダーで削っているところ。右のドアボーイを
している男性は、手と顔以外は全部覆っている。いくら軒下とは言え、熱風の中この姿で
居ると言うのは、考えられない。私のようにTシャツ1枚のほうが 熱く感じるのか?靴も先
の尖ったしゃくれているのを、履いておられた。すごい! .
レストランの壁に架かっていた、仮面の工芸品。像がモチーフだ。.
こんなものもあった。よく分からないので、解説できない。.
この辺りの道路沿いには、石材加工の店が並ぶ。柱専門・ドウム専門・平板専門
球体専門等、車窓から眺めるのも楽しい。 .
インド北部は、温度と晴天は続くが、その分雨が降らないので、2毛作しかできない
刈り取った後の畑は、牛やヤギの遊び場。干草を山高く積んで、トラクターが走る。
このジープ、何人乗っているか? 運転手さん 体半分外に出して、四人座っている
後部座席は4×3で12人?合計16人となる。後ろにぶら下がってない分少ない .
「ファテープル・シークリー」とは勝利の都シークリーという意味である。アクバルは
跡継ぎに恵まれなく、この地に息子を授かるだろうとの予言を授けられた。王子誕
生を記念し、アーグラから遷都した。だが、慢性的な水不足と猛暑のため、わずか
14年間しか使用されず廃墟となった。 .
赤砂岩で造られており、建物の構造は、風の通りぬけと、水を用いた水冷構造が
一際ユニークだ。水さえあれば、素晴らしい都市として君臨したと思う。 .
酷暑の中、建物の中に入ると、涼しく感じる。例えば壁は空洞になっていて、空気か
水が流れる。水の気化熱を利用して、部屋の熱を下げる。感心する。 .
現地の建築文化とイスラーム建築の融合。独自の個性があって珍しい。.
写真左端は5層の展望室付きの、パンーチ・マハルに、皇帝の私的な謁見のための建物
ディーワーネ・ハースが耳を立てた顔のように見える。 .
ディーワーネ・ハースの内部。2階の吹き抜けに対角上の橋を掛け、中央部にアクバルが座り
1階で、いろいろな賢者が 議論するのを聞いていたと言う。2階で話をしても、1階には聞こえ
ない構造になっている。 .
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