《ぶらり旅》

アグラ偏 その1



宿泊したホテルは、ジョイプール一番と言うだけ、半端な大きさじゃない
道路からゲートに行き、入り口で 車の下を鏡で検査してから入る等々
チェックが済まないと、ゲートを開けてくれない徹底振り。       



ゲートから広い敷地内を走り、玄関に辿り着く。



木々や芝生の手入れも良く行き届いている。黄色とピンクの花が咲いていた
右端の写真が玄関。バスが連なって入ってきても、降車口は長い。     



メーンの通路、左右に通路が何本もある。構造が全く同じなので迷う。そのため
壁に架けてある画を覚えないと、自室の辿り着けない。              



私の部屋は、赤い花の植木鉢と、この履物の絵が目印。



これから、タージマ・ハールを観光する。1km手前のチケット売り場で
手荷物等、所持品何も持たずに、スリに会わないためにも、貴重品は
預け、この電気自動車で向かう。                      



一般道路を走ると、前方に城壁が見えてきた。手前で降りて、門まで歩いて向かう。



城門は鉄柵でガードされて、警備員が構えている。横の道はがらんとしている。



チケット売り場でのことが分かった。徹底したセキュリティチェックと、ボディタッチ
で不審物を検査している。囲いのあるところは女性客、時間がかかるので大変。




チェックを終え、真すぐ進むと広場に出る。背の高い城壁と門が構えている。



堂々とした、大門の前に着いた。墓廟に辿り着くまで、雄姿を拝むまでもうすぐだ。



大門の装飾素晴らしい、白い大理石にはめ込まれた宝石が文様を表している
碧玉はパンジャーブ地方から、翡翠は遠く中国から、トルコ石はチベットから、
ラピスラズリは アフガニスタンから、サファイアはスリランカから、カーネリアン
(紅玉髄)はアラビアから、持ち寄られたものだという。全体で28種類もの宝石
鉱石がはめ込まれている。宝石職人もヨーロッパからも呼び寄せている。 



大門の前には、続々と観光客が押し寄せている。年間400万人が訪れ、外国人は内20万
人だから、インド人が多い。色が濃くて目の大きな人は、南部のインド人だ。大門をくぐると
タージ・マハールの雄姿が目に飛び込む。                            



この日は ヨーロッパ人が多く、日本人は15人ほど、墓廟をバックに撮影会である
この建物に使用された大理石は、インド中から1,000頭以上もの象で運ばれた。 
ラージャスターン地方産である といわれている。ここの白大理石は、酸や水に強い
ので、屋根などに使用できる。世界でここだけのもの。それだけに 美しさ 100倍で
ある。約580m×300mの敷地は、塀で囲まれており、大門から、四分庭園、西側の
モスク、東側の迎賓施設と、そして高さ42mの4本の尖塔(ミナレット)を従える墓廟
である。墓廟は幅、奥行きとも 約60m、中央のドームの高さも約60m、ミナレットと
ともに、100m角、高さ7mの基壇の上に載せられいる。                 



この広い庭園も、4分割された「四分庭園」で、右側にモスク、左側に迎賓館等
整然と区画されている。                                 



墓廟から、入ってきた大門を見ても、実に素晴らしい。左右の芝生にも
幾何学模様に敷石がはめ込まれている。                 



最近は、近辺にある工場の排気ガスや、酸性雨により黒ずんできている
右端の 手提げバッグは、チケット売り場で渡された、ミネラルウオーター
と、靴に被せる ビニールカバーが入っている。基壇の上から、土足厳禁
の為。液体の持ち込みも 禁止されているので、全員に渡される。国内の
水メーカーも日替わりで、供給する平等なシステムとか!        



白大理石と落ち着きのある文様は、墓廟をさらに荘厳な雰囲気にさせている。



廟の真中心に、愛妃の摸棺が置かれ、その横に王の摸棺も寄り添っている
先だたれた 愛妃だけの為に、これだけの墓廟を建造した。晩年息子に幽閉
されていたが、死後傍に入れてもらった。                     



棺を取り囲む衝立と、腰板部分の文様。天井の文様も心安らかで温かい。



死後の世界にも、思い続ける愛の深さ、優しさを感じずにはいられない。



100m角の基壇上、白大理石の床を踏みしめ、何を語るか!、何を見つめるか!
墓廟の横を流れるヤムナー川が、悠久の時を人々に伝える。そして王は川の対岸
に黒大理石の墓廟を自分のお墓として、建てる事業に取り掛かったが、基礎を作っ
た段階で中断した。完成しておれば、川を跨ぐ大理石の橋も見られたと思う。なんと
ロマンチックなお話ではないか!                              



ム、ム、ム・・・・・・・・・・!



東側にある迎賓館。堂々と素晴らしい。前庭にある池に、観光客が足を浸けている。



敷石のデザインも、垢抜けしていて楽しい!。この穴は下が側溝になっている。



迎賓館の床は、イーワーン(一方が完全に開き、三方が壁で囲まれて、天井がアーチ状と
なっているホールまたは空間)の形をした石が埋め込まれており、館の真ん中に立つと、
左右に1本の通路が通っている。天井の装飾も、赤砂岩で施されている。         



この地は墓廟がゆえに、迎賓館と言えど派手な装飾は出来ない。しかしこの美しさ
赤砂岩の持つ落ち着きを、デザインと白大理石を文様にして埋め込んだ、重厚さが
優れた芸術を備えていることを、証明しているのか。                  



内部からアーチ越しに、墓廟を捉えた。ここにいた、白髪の管理員が私を撮影スポットに
案内してくれた。財布も全部置いてきたので、親切な行為に御礼も出来なかった。中央の
写真の文様は、あちこちの腰板部分に嵌め込まれている。外は熱いが、この中は涼しい



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