《ぶらり旅》

☆ 第1編  キンデンダイク・モダーヴ城 ☆


オランダと言えば、風車とチューリップの国と頭に浮びます。陸地はマイナス3.5mと
言う場所があり、国土の多くが海面下です。そのため、風車を利用し、水を汲み上げ
そこに土を埋め立て、国土を拡げた国です。オランダ人が言う「国を我々が作ったん
だ」と言うのは、まさにこの事です。拡げた平地に球根栽培し、チューリップの国とし
て又一方では、海洋国家として、地球を駆け廻ったのです。日本の近代化の幕あけ
に多大な貢献しました。ベルギーは、と言うと「うっ」と頭をかしげます。実はもともと
オランダと1つの国でした。フランスとドイツの影響で、分離独立しました。人や経済
面の交流では 一緒だが、考え方は極端に違い、相入れません。ベルギーは北部と
南部で、使用言語はフランス語とドイツ語にわかれています。ヨーロッパの長い歴史
の中 培われてきた 人々の心のよりどころは島国の日本人には理解しにくい事です



関空から オランダ航空直行便で、約12時間弱、偏西風に逆らっての空の旅
現地時間の 深夜に出発だから、寝なければならないが、進むにつれ明るくな
るから、なかなか寝られない。今まで何回も利用したルートだが、年にせいか
体力の減少か、頭がボーとしたまま、オランダのアムステルダム・スキポール
空港に着いた。「船の地獄」と言う、埋立地の空港だ。なんと 広いこと。着陸し
てから、ターミナルまで 乗ったまま、10分以上もかかり、ターミナルの駐機場
に着いた。それから ゲートで約2時間 列に並び、もうくたくたの初日であった
でも空港駐車場で見上げた空は、広々として飛行機雲が八方に広がっていた


スキポール空港からバスにて南下、キンデンダイクに到着。そこにはユネスコの
世界遺産に登録された、280年前に作られ、現在も稼働できる状態で管理されて
いる、排水用の風車が19基立ち並んでいます。夏場には動かして見せています


ノートル川の両岸に並ぶ景色は壮観です


右側の写真は、電力で汲みあげる現代の設備です


ツアーバスで南下、ベルギーの首都 ブリュッセルに着きました
EU統一で検問もなく入国しました。高層ビル群が連立してます


町中に建つ、5階建てだが すごく縦長のホテルです。ビル通り
の裏側には、広いグリーンが敷き詰められた 公園があります


朝の時間なのに 人通りが少ない。重要建物の前には 警察車両が常駐


今回のツアーで気づいたのは、日本人がいないし、中国人もたまに見るだけ
団体さんは、旅客船から 降りてくる、 ヨーロッパ人、しかも 2〜3百人単位の
グループがバスを連ねて、港から来て ぞくぞくと、町中を連なって歩いている


アルデンヌ地方の、美しい街と古城観光に。モダーヴ城に着きました


この城は、中世の城塞を、マルシャン伯爵が居城として、ベルサイユ宮殿にならい
豪華な装飾の部屋に改装したもので、天井や壁調度品は、見ごたえのあるものだ


2回の庭からは、周囲の森と川・道路等が見られ、高台にあることが分かる


噴水の前の玄関から入ると、壁・天井 全面ゴテゴテのレリーフ・彫刻に瞠る


色鮮やかに、金・銀も惜しみなく使用し、豪華さを醸し出している


絵画もレリーフも、とにかく大きい。これほども、権力誇示が必要だったのか


この部屋は、現在結婚式の披露宴会場として使用されている。参考まで
に、お城までの送迎と、挙式で約三十万円、それに披露宴の費用を加え
えると、出席人数によるが、最低100万円単位の費用がかかる。安いね
え〜〜???。日本人が使用しようと思えば、参加者の渡航費用加算だ


この寝室と調度品。ぐっすり眠れそうですか


中央の洗面台。人の顔した魚の口から水が出てきます。階段の石もすべすべ


階段の踊り場も、各ホールも、豪華なシャンデリヤが絵画や室内を照らします


伯爵たちは、ここでどの様な会話をして、過ごしていたのかな


水周りの洗面台・カラン・バスタブも造形が、温かで美しい


礼拝堂もある。日差しが内部まで届く、安らぎを与える造りだ


地下には、ワインセラーや、下僕の住居もある


調理場は清潔で、きちんと整理されており、ここで宴の料理を作る


この出口をでると、赤ブナの並木「人生の並木道」がまっすぐに続く


この並木道、カップルが未来へ、まっすぐに歩む姿として、背後からパチリ

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