《ぶらり旅》

すべての道が通ずる ロ ー マ   その1
(ヴァチカン市国編)



この柵(国境)の向こうが、ヴァチカン市国。ローマの中に、法王と聖職者・衛兵
等人口1000人の、法王の領土権を認めた、世界最小の独立国がある。中には
キリスト教最大の教会で、サン・ピエトロ大聖堂がある。              



柵が2mほどない部分で国境を越えて、市国に自由に入国する。広場に立ち
周囲を見渡すと、ご覧のように由緒ある建物がぎっしり並ぶ。左端の大聖堂
を真ん中に右の回廊が反対側にもあり、オベリスクを中心に、円形に取り囲
んでいる。                                        



大聖堂の屋根の庇はもちろん、他の建物も同じく、聖人の石像が立ち並ぶ
多すぎて数え切れない。これらの聖人は、各時代毎 各地域毎の 功績が
あった人たちとか。さすが総本山だ。                      



玄関には、ミッケランジェロ デザインの制服を着た、スイス衛兵が対峙して守っている
大聖堂にはいくつものドアがあり、どれも重厚で彫刻が素晴らしい。観光客は玄関横の
入り口から入場する。出口は別にあり、堂内を一周して回る。               

(カーソルが手に変わる写真は、クリックすると拡大します。元に戻すときは左上の←をクリック)



外壁の頭上には、説法していると思われるポーズの大理石像がたくさんある。



120年かけて建造された大聖堂は、ラファエロやミケランジェロも設計監修に参加しており
バロック様式の圧巻である。仕事がひときは丁寧だ。                      



大聖堂内の、アーチ型天井の文様。堂々と威厳に満ちた表情だ。



柱はアーチでつながっており、全面彫刻で覆い尽くされている
威圧感がなくて、そこに居ると、気持ちが落ち着くようで不思議



ガラス張りの奥には、マリア様の膝に横たわるキリスト像がある。



いずれの彫刻、装飾も見事で、紙面の関係で縮小しているが、拡大して見ると堪能する
最下壇の黒い象は、キリストの第一番弟子、初代教皇のペテロで、彼の墓所があった所
に大聖堂が建てられた。足をなでると、ご利益がある というので、列を成して並んでいる



床の文様、のびのびとした線で構成され、石版の色も素晴らしい。



水曜日はミサの日で、観光客は入れないが、以外の日は巡礼者と一緒に入れる
お祈りをしている巡礼者が居るところは、特に静かに・・・              



フロアの中にある四角い祭壇の下の彫刻、四面あり、ちょと異様なので



今まで見たことのない、立体的な構図の彫刻。感性が増幅する。右の写真はお祈りが
始まり、信者が静かに祈っています。                             


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