《ぶらり旅》

鬼怒川温泉・日光東照宮

温泉保養に出かけることになり、行き先選定で、日光東照宮に参拝して、三猿に
逢おうと言う事で、鬼怒川温泉と ついでに、草津温泉に行くことになった。   


「東照大権現」である家康は「日本全土の平和の守り神」として祀られ
建物に飾られている動物も、平和を象徴するものとして、描かれている
その中でも、三猿や眠りねこは、よく知られている。           



栃木県の山奥に踏み入るには、ほぼ一日の旅です。鬼怒川温泉の山間を流れる
川にも、温泉郷の雰囲気が漂います。まずは、温泉に浸かってから、ゆっくり名所
旧跡を訪れることにする。                                  



輪王寺は、本堂である三仏堂を中心に、15の寺院からなり、宝物殿や庭園(逍遥園)
など、日光が誇る 世界遺産 のひとつである。現在、大規模な修復がされているが
観光客の足は絶えない。二社一寺のうちの ひとつだ。平成30年完了予定。    



香炉は三本指の 獣の魔物? が支えている。背丈の大きい どでかい相輪楼?



境内の建物で、お数珠の とうとうとした解説と、干支ごとに祈祷したものを販売



東照宮への参道。木立が覆い 凛とした気分になる。鳥居にかかる
「東照大権現」の黒に金文字の額束は、権威の象徴か       



重文の五重塔は火災にあい、1818年に再建された。石灯篭も
長い歴史を語りかける。                        



一つ目の門で、表門(仁王様が祀られているので、仁王門とも言う)
左右に植わる木立の幹の太いこと、圧巻される。          



春秋渡御祭の時に 「百物揃千人武者行列」で使用される 馬具や装束類が収められている
神庫が上・中・下神庫とあり、総称して三神庫と言いわれている。その色彩の金と赤の強烈
なインパクトと装飾に、はじめて見て「どぎも」を抜かれる。                    



各神庫の前には、素晴らしい盆栽が展示されており、通路が木柵で作られて
別世界と俗世界を仕切っていっる。                        



上神庫の軒には、狩野探幽下絵の想像上の「象」が描かれている。   



いよいよ、三猿の神厩舎に辿りつきました。猿は馬を守ると言うので、欄間には
猿の彫刻が八面飾られています。この彫刻は猿になぞらえ、人の一生を風刺し
て表現しています。「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿の彫刻が有名です。



厩の中には、ニュージランド首相から献進された白馬が、お食事中です。



赤ちゃんの時代の次の、子供の時代のところで、三猿があります
しつけを表していると言う事です。                 



御水舎(おみずや)もキンキラキンに飾られてます。鳥居には葵の紋所が刻まれてます。



55棟の建物が立ち並んでます。そのどれもが金を施した、豪奢なもので
しかも、建築期間が、1年と5ヶ月。費用は、金56万8千両、銀百貫匁、米
千石と、いづれも途方も無い勢いで完成したとか、徳川の権力の大きさが
うかがい知れます。これらは平成11年「世界文化遺産」に登録されました



16世紀半ばに造営された陽明門の石垣や、鉄や銅の灯篭は
訪れる人々を見守っています。                  



国宝「陽明門」はあまりにもの美しさに、いつまで見ていても見飽きないところから
「日暮の門」ともよばれ、500以上の彫刻には堪能します。             



動物や、聖人賢人、子供の遊び等 びっしりと彫刻が並んでいます。



左右の外壁に日本最大の花鳥の彫刻が飾られ、極彩色の透かし彫りの、国宝「廻廊」



この彫刻は、すべて一枚板で透かし彫りされてます。じっくり見ようと思えば
半日はかかりそうです。当代きっての名工の作品です。           



胡粉(ごふん)で白く塗られた、国宝「唐門」質素な日本建築のイメージを
180度覆す、別世界の日本美術の宝庫だ。                



白、金、紺、緑と黒の使い分けに、ただただ感歎。



可能な限りの 贅を尽くす とは、これを言うのかと思われます。
そして、大胆な構図と色彩の調和、静と動のバランス、遊び心が
いっぱいの、見る人をひきつける傑作だ。            





重文「神與舎」春と秋の渡御祭の「神輿」が三基収められてます
これでもかと、言わんばかりの 飾り立て、さぞかし名工は楽しく
仕事をしたと思う。装飾と言う概念を変えさせる、出来栄え! 



庇部分を UPで見ると、多種多様の動物や飾りが、ぎっしり詰まっている。
特に見事なのは、全体を見たときの調和が すごく上手に取れてることだ





扉や透かし彫りの壁。舎の中に鎮座する、三基のお神輿



舎の天井には、楽器を奏でる、天女が描かれている。



重文「祈祷殿」 結婚式や初宮等の ご祈祷がしてもらえる。現在修復中だが
一部分完了した亀甲紋の絵。改修前のかすれて ぼけたものに比べ鮮やか


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