《ぶらり旅》

☆ 台中 日月潭・文武廟 ☆



日月潭は台湾で一番大きな湖です。湖の北、太陽の形の「日潭」と南、月の形の
「月潭」とからなり、日月潭、又は通称「明潭」とも言われている、秋の月は 「双潭
秋月」と言われ、台湾八景のひとつでもあり、有数の観光名所である。写真では
霞んで見難いが、中央の白い点の拉魯島(ラルウトウ)は、原住民の聖地だが、
先の大地震で一部沈下し、現在修復中である。この湖の周囲には遊歩道があり
文武廟や慈恩塔などの名所がある。                           
(写真は文武廟の展望台から見た、パノラマ)



宝覚寺を出て、郊外にさしかかると、工業地域だ。スレートの建物が多い




郊外を出ると、田園が広がる。山間には 「檳榔ヤシ」の林が続く
この木は根が浅いので、地震に弱く地崩れが多発。現在植林は
禁じられている。                            



文武廟の廟門が、日月潭に面して建っている。湖上には汽船が走って
いるのが見える。この湖にはダムがあり、水力発電所がある。    



石造りの門の柱の表面は、線書きの絵が施されている
天井等の飾り付けが、非情にド派手だ。         



壁の腰板にあたる部分の彫刻は、チョット漫画的で、「なんで!」と思わせる。



振り返り、湖側から見た文武廟は、左右に巨大な獅子を配し、幅の広い
階段を持つ堂々たる構えだ。                         



この2頭の獅子は、日本企業が奉納したもの。何処と無く、厳ついが
ユーモアある顔立ちだ。                           



近くで見ると、このように左右に大きな伽藍を配置した、大規模な廟だ。



階段を登りきった中央に、陽射しを受け大きな、金色に輝く香台がある
この彫刻は見事である。展望台に通じる階段から、伽藍の屋根が神々
しく見え、遠景には日月潭が広がる。                    



欄間や天井の絵画、龍紋が所狭しと描かれている。



朱と青・緑に金箔、中華圏独特のアートだ。



大成殿に登ってきた。文武廟は三殿で構成されており、ここは後殿「文」の
世界だ。中殿の「武」の世界より、上に存在すると考えられている。   



「萬性師表」の額の下に、孔子の像が祀られている。傍には孟子や曽子の像も




扉にはめ込まれた、透かし彫りの鳥たち。細かな細工が目を引く。



中殿に進む、中庭には色鮮やかな龍の彫刻がある。



天井の装飾、良くもまあ!と言う感じがする、これでもか!と言う世界が
広がる。訪れた人は、間違いなく圧巻される。               



回廊下の壁は戦車の絵が、武勇を誇る。



中殿は、関聖帝君(関羽)および岳武穆王(岳飛)を祀る。金箔が輝き
強烈なパワーを見せ付ける。                        



透かし彫りも、力強い構図に躍動的な線の流れ、「文」とは明らかに違う。



祭壇下の装飾も、大成殿の螺鈿のシンプルなものに比べ、キンキラキン
でも、細工は繊細で素晴らしいものだ。                    



丸天井の装飾、これ以上の飾りつけは出来ない、と言うほどの懲りよう
羽衣をまとった天女のような像、多すぎて数えられない。        



「土地公」と「城煌爺」の像。左右の透かし彫りの柱は素晴らしい。



中殿から前殿に降りてきた。ここにも見事な香台が。



ここにある、九頭の龍の彫刻は、超最高の芸術だ。これほどまでも
細部まで丁寧な仕上げがなされているものは、そうないと思う。 



前段に祀られている、開基元祖および文昌帝君。何か格差を感じる。


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