《ぶらり旅》

☆ 関空⇒桃園空港⇒台中 宝覚寺 ☆



今回のフライトは久しぶりの チャイナ エアラインです。13時10分発と言うことで
朝はゆっくり出来ました。天気も上々で、幸先の良いスタートです。        



関空の一番端っこの38番ゲートから、12時40分搭乗開始です。



桃園空港に着いて驚きました、ものすごい人です。12月と言うのに
長蛇の列で延々と待つこと、数十分。なのにゲートは半分しか開け
ずです。どこも人件費削減ですかね?                



第一日目は、夕刻にホテル到着。翌日の朝、出発が7時過ぎと言うので
早朝に起床、台中のナショナルホテルの窓から見た空は、薄曇り。  



私の朝食、健康そのものですね!レストランの窓越しには、交差点の
少し広い歩道上に、気孔のグループが、悠々と・・・時の流れが止まっ
ているかのようです。これで、台湾に来たと言う気がしました。    



街中はまだ車の量も少なく、台北の喧騒としたものとは大違いです
車は右側通行です。看板等も 出っ張りがなくなり、規制が入ってい
ると言うことが、窺えます。今は中国領?ですから。         



台中市内観光の最初は、台中大仏こと、30.1m の大きな 布袋さんの
「宝覚寺」です。弥勒仏の化身と言われる、七福神の布袋さんの大仏
として知られています。入り口の門は、コンクリート製で 造形がおもし
ろい!本堂は鞘堂が覆い、上部を修理中だった。            



1928年の日本統治時代に建立された、新しいお寺です。正式には「宝覚禅寺」
と言います。本堂には、「大雄寶殿」と書かれた額が掲げられて、同じ大きさの
仏像が、3体お祀りされています。                          



本堂の拝観を終わり、大仏さんに続く石畳には、素晴らしい お線香立てがあり
全体のバランスの美しさ・上部の二重の屋根・飾り彫刻の見事さに見入りました




塀の構図の美しさ、配色の斬新さ!日本のお寺とは「美」の意識の違い
釘付けになりました。振り返り空を見上げると、爽やかな 青空が広がっ
ていました。                                    



「菩提樹の花に微笑む弥勒像」の石碑があり、その横には、布袋様が
おられました。耳を触ると 「福」が頂ける、おへそを触ると 「へそくり」
が出来る、即ち幸福とお金が貯まると言うことなので、実際の大仏様で
は触れないので、ここにおられるとの説明!なんと親切な事。    



この大仏さま、建立当初はコンクリートの打ちっぱなしだったので、鳥が
糞をたらし、人々からは「鼻くそ大仏」と言われたので、全身を金ぴかに
塗りなおしたとか!体の中は博物館になっており、おへそ部分から外が
眺められたが、今は閉鎖されている。それにしても、お顔の優しさ、まる
で、赤ちゃんのようだ。                              



境内にある「象の石像」 インドで仏教が興った時は、大乗仏教だったので
仏像が無かった。そのため「像」が神聖なものとして、祀られたとか。その
名残で、この地にも置かれているとか。お寺の塀、こうして見ると当時の建
築家の センスの良さが窺えます。重さを感じさせないため、瓦は青色、柱
の茶色が引き締め、欄間の装飾が一際、柔らかく包みこむようで、心の温
かさを感じられます。                                



このお寺には、日本人の遺骨が祀られています。中部地区の遺骨を集め
ここにお祭りしました。もともと日本人墓地に埋葬されていたが、戦後国民
党により、荒らされ放置されていたままだったので、野沢さんと言う女性が
命がけで、 「2万柱の遺骨」 を収集して安置されたとか。隣には東部地区
のお墓もあります。                                  



少し奥まったところに、「英魂観音亭」があり、その前には李登輝さんが建てた
「霊安故郷」と彫られた石碑が建っています。ここには大戦で日本軍に従軍し
亡くなられた兵士を、お祀りしてあります。石碑の意味は、日本人は靖国神社
がありお祀りされているが、台湾人は入るところが 無かったので、ここを故郷
として、安らかに永眠してください、との思いがあります。故、台湾の靖国神社
として、お花が供えられていない時はありません。                



表門のくぐり戸の、鉄格子です。古今東西融合の傑作ですね
寺前の歩道には、菩提樹が「緑緑した葉っぱ」をつけています




宝覚寺を後にして、日月潭に向うため、台中市内を走ります。




人通りの多い道路沿いには、オープンレストラン?が軒を連ねます
ここは台北と違い、まだまだバイクが主流を占めています。   


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