《ぶらり旅》

☆ ルクソール その1 ☆



今回は直行便のエジプト航空での旅です。関空の一番端の33番ゲート
からの搭乗です。2時10分が35分の遅延、結局離陸したのが3時10分
でした。                                     



飛行時間は、14時間半です、機内食が2回と軽食1回が出ます。航路は
アジア大陸を西へ向かいます、北極回りではありません、その代り帰路は
偏西風に乗って飛びますので、11時間足らずですみます。そして、軽食は
日本からの便だから、おにぎりが出るんです、鮭でした。うまかった! 



ルクソール空港に着いたのは、38分遅れの現地時間22時8分でした
時差は7時間あり、日本時間では翌日のあさ5時ごろです、ですから、
起きている時間にすると、約1日に相当します。時差ぼけの原因ですね
今回の行程はルクソールから南下、アスワン・アブシンベル で折り返し
列車で北上、カイロに向かいます。                    



タラップを降りて、バスに乗って空港建物に到着。アラビヤ文字のお出迎え
に、アフリカ大陸に足を踏み入れた実感を!わくわくでした。       



まずは、現地通貨のエジプトポンド(EL)に。1万円程度で十分との事
(米$が使えるし、円も場所によって使えると言うので)空港の銀行で
両替。エジプトは何処で両替してもレートは同じだから便利だ。  



ハイクラスの「WINTER PALACE」の経営するホテルに隣接する左写真
のホテル、故に施設が使える、特にお庭がすごく綺麗!          



ホテルの前はナイル川が流れ、ナイルクルージングの船舶がぎっしり
停泊。日没の夕焼けが綺麗に映えてくる。               



昨夜は11時半に自室に入れたので、ゆっくり寝る事が出来た。7時起床
だが早めに目が覚めた。窓からモヤッとした空に太陽が見え、ゆったりと
した雰囲気で、とても気分がいい!                     



朝5時には、イスラムのお祈りがスピーカーで流れる、朝食は5時半からOK
8時半集合なので、ゆっくりとホテル前を散歩。フェンス一つ見ても、デザイン
が楽しい、曲線の使い方が素晴らしい!                    



イスラムの国だから、お肉が無い。写真には無いが、ウインナーや卵は温め
られてバットに入っている、チーズのコーナーにはサラミソーセージ風の物が
ある。それに野菜がない、水を飲むとお腹を壊すので、前もって省かれている
何故?野菜を洗う水がだめだからです。パンの種類はすごく多い、トッピング
の種類もすごく多い、中段の左端の豆とかける濃厚なスープ(モロヘイヤ?)
中央の豆コロッケ(ターメイヤ?)が代表的な物。これはおいしいが、香辛料を
たっぷり使った物が多いので要注意!果物とヨーグルト、乾燥果実はOKだが
野菜が無い分お客が殺到するので、補充されるのを、待たなければならない
飲み物は紅茶(シャイ)とコーヒー(アホア)特にアホアの場合は、底に粉末が
溜まっているので、飲み見込まないように注意!イスラム圏だから禁酒、でも
ホテルやレストランでは、うまい?「ステラ」ビールとワインが頂ける。   



食事の後、お庭を散歩。スケールの大きさとお手入れの行き届いた事に感心



コテージ風売店の表に掛けてあったテーブルクロス?構図も色使いも・・・



これは窓の日除けに掛けたあったもの。裾の方が少し日焼けしている



それでは、まづナイル川の東岸観光に出発!



カルナック神殿の駐車場に到着。各コーナーには詰め所があり、周囲を
兵隊さんが銃を担いで巡回している。特に道路からの入り口では、等間
隔に兵隊さんが、ライフルを石垣に置いて、構えたままで警戒している。
徹底した警戒のお陰で、まったく気にせずに観光が楽しめた。     



歩いて神殿入り口前の広場にでた。神殿を背にして遠望すると、木立の
向こうにはナイル川、その向こうには「王家の谷」などがある西岸の山々
の岩肌が連なる。昔は今立っている所まで、ナイルの川幅があったので
ここは船着場だったのかな?                        



現在地は地図の一番下の所、スフインクスの参道の手前



カルナック神殿の参道の両脇には、「羊頭のスフィンクス」が並んでいます
この橋の手前が昔の船着場、ここから 「スフィンクス参道」 が始まります
この城門と城壁が回りを囲っています。この神殿は歴代のファラオが部分
部分を次々に造営し、礼拝堂として、偉大な規模を人々に知らしめました。
この神殿は、観光客が良く訪れるアメン大神殿やコンス神殿、ムート神殿
で構成されてます。アメン信仰発祥の地として栄えました。        



スフィンクスの顔はこの当時は羊です。顔の下の胸の前には
ラムセス2世の像が彫られています。全部で40頭です。 



城門の石積み、石材を水平に裁断し積み上げてあります。



城門を入ったすぐ左側に、礼拝堂があります。真ん中がお后で両側は
子供のものです。                               



いよいよ、壁に刻まれたレリーフや象形文字と、じっくりご対面です
王の紋章は長細い円形の中に名前が刻まれてます。このスタイル
は、王だけが使えるものです。                    



偉大な王、ラムセス2世が神様に捧げものをしているものが、数多く
描かれています。この石柱は、現存する中で一番背の高いものです



表面は砂嵐で風化し、一部倒壊して当時の面影はありませんが
残っているもので創造すると、圧巻です。特に彩色がどれほどに
素敵だったか、ものすごいパワーであった事は間違いありません



大列柱室の入り口には、ラムセス2世の巨大な像が立っています
この中には、15mの巨柱が134本あります。          



大列柱室、柱にはラムセス2世と神々のストリーがぎっしり。二百数十人の
奥さんがいたそうで、長寿で大変な精力家だったようです。柱の形状も他と
違っています。堀の深いレリーフが見事です。                 



梁の上には、明り取りとしての窓が残っています。これだけの大きな石材を
積み上げるのは大変だった事が、十二分に分かり、古代人の知恵に感服!



この辺りの遺跡はかなり風化が進み、今にも崩れ落ちそう!でもBC2000年
ごろから建設が始まったもので、現在はAD2007年、なんと!ウン千年も持ち
こたえてるんですね。                                 



もう一度、柱に刻まれた絵文字を見てください、素晴らしいの一言です



各王が造営したので、第一塔門から第五塔門まであり、写真のオベリスク
がそれぞれ立っています。これは一つの石で出来ていますから、驚きです
このような巨大な石を掘り出すのは、すごい技術です。高さは22mのもの
から、32mのものまであり、立っている所は「聖なる場所」です。     



至る所に、その当時のお話が石面にこと細かく、描かれています
これを解読できる研究者は、楽しいだろうなと思います。   



第五塔門を抜けると神殿があり、祝祭殿へと尚続きます。現在修復作業が
なされています。この広場の前には、お清めのために使用された池があり
また広場には、大きなスカベラの像が置いてあります。          



これが、そのスカベラが台の上に乗った像です。周囲には柵がしてあり
ここを7週、願い事を念じながら回わると、叶うと言うので大勢の人が順
番に連なっています。あなたなら「健康」「お金」「恋人」さて何かな?



いや〜!本当に壁面に掘られた物語を、後世に伝えたかった意識が
これほどの物を作ったのだから、王の権力は想像を絶する。    



ここのトイレは、0.5ELで有料。青い服のおじさんが現地語で何か言ってます
多分「トイレはここだよ〜」だと思います。匂う水仙と言うところか?     



ラムセス3世の神殿。入り口の両側に王の像が、ここでも 左足を1歩前にして
軍人を表現するポーズで立っています。戦いに強い事が王の重要な要件です



中庭の両サイドには立像が並び、羊頭のスフインクスも並べてあります


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