《ぶらり旅》

☆ ト レ ド 編 ☆

ローマ時代は城塞都市として、6世紀には西ゴート王国の首都として発展
711年に イスラムに征服され、1085年に キリスト教に戻った トレドは
カトリック・イスラム・ユダヤ(1492年に 国外追放される)の3つの文化の
融合で、独特の発展をした。又、スペイン・カトリックの 首座大司教座とし
て、宗教の中心地としても、街並みや建造物に、その地位にふさわしい、
荘厳さと規模を誇る、宗教関連施設が多く残っている。スペイン最大規模
のカテドラルは、カトリックの総本山として、街の中心に尖塔が聳えている
そしてもう一つ、当時はギリシャ文化が、基礎であったので、アルファンソ
10世は、ラテン語・アラビア語に翻訳させたことにより、文化面でもトレドの
名を世界的に有名にせしめた。                         .



**********************************

それでは、「ぶらり旅」第七部のぺージをめくりましょう!


マドリッド郊外に出ると、畑と工場群が広がる。



農地の緑と青い空、白い雲がどこまでも続く。



山間にタホ川が流れるところに、やって来た。もうすぐ「古都トレド」だ



山の上に、お城のような建物が、見えてきた。マドリッドから南に50kmのところだ



山すそを、カーブに添って登って行くと、それらしいものが見えてきた。



いきなり、視界が開けて、目の前に現れたのは!メルヘンの世界に出てくる
ような、別世界の「古都」の表現にピッタリの、トレドの街。タホ川に囲まれた
自然の城塞都市。この街全体が世界遺産に登録されている。         .



拡大して見ると、中央に聳え立つカテドラルの尖塔。今までこれ程
感激した街の風景は、経験がない と言うほど、素晴らしい ものだ



13世紀に造られた、アルカンタラ橋。



街中を歩いて、カテドラルに向う。曲がりくねった迷路のようで、一歩踏
み入れると、出口が分からない路地は、狭くてどこまでも続いている?



この辺りは、比較的真っ直ぐな路地。生活の匂いのしない町家だ?



曲がりくねった路地を、向こうから車がやってきた。一方通行???



道幅が広くなったり、狭くなったり、とにかく、ごちゃごちゃしている。
ちょっとした空き地には、車が駐車してある。どこから入って来たの
だろう? 角を曲がったところで、お城の一部が、突然見えてきた。
右の写真は、レストランの入り口!日本と比べると、スッキリしてる



1227年着工、1493年完成の、フランス・ゴシック様式を基調にした
壮大な聖堂で、重厚な彫刻と彫像、絵画等、宗教芸術の大美術館だ



入り口は、大時計・免罪・ライオンの門等5つあるが、観光客は MDCCO の
門から入る。一歩踏み入れると、そこには素晴らしい彫像や、建物の装飾に
見入ってしまい、丸一日でも時間が足らないと分かるが、ツアーのため残念



パイプオルガンも色々あり、その大きさに、目を見張るばかり。お腹の底まで
響き渡るだろうと、想像しながら、超低音の音域を、味わって見たいと 思った



スペイン全土から、司祭が集まり、この席で何を お祈りしたのだろうと
過ぎし日の1ページを、想像しながら数秒間であったが、立ち止まった



白衣のマリアがキリストを抱きかかえている、微笑が実に素晴らしい
「Virgen Blanca.White Virgin」と表示してある。        .



中でも最大の礼拝堂、内陣祭壇飾りを守る、ゲートの上には、十字架の
キリストが、今にも飛び発たんとばかりに、目に写る            .



ゲートの装飾は、細かく丁寧な加工がされ、色合いが長い歴史を語る。
内陣の彫像・絵画は明るくて爽やかであるが、全体で荘厳さを出してる



無数にある、ステンドグラスは、どれも大きくて、建物のデザインと装飾が
「陰」とするなら、「陽」である配色で、夢のある見事な調和を演出している



すさまじい程のデコレーションには、「他にはない唯一のもの」の意思表示か



赤ちゃんをモチーフにした彫刻に、親も子も、ふと昔に顧みるひと時を



中央の光の飛び出し口から、出てきた赤ちゃんの表情に魅入る




聖具室の大天井を被いつくす、絵画には圧倒される。雲の中から発した
光は、マリア様の頭上に!人物の描写は足元から見上げた構図が特異



聖具室には、エル・グレコを始め、巨匠たちの大作が一杯。小礼拝堂にある
聖体顕示台(金・銀・宝石で作られた、重さ180kg・高さ3m)は 見事なものだ
キリストの聖体の祝日には、これを担いで街中を練り歩く、お神輿の様なもの



息を止めて魅入ってしまった。ゴールドとホワイトの使い方が見事!言葉無し



この天井装飾も、イスラムの香りまでする。渋さが一際!



絵物語風に書かれた聖書



王だけがかぶる事の出来る、金と宝石のギッシリはめ込まれた王冠



建物の柱の傍に置かれてるもの? これはローマの神殿にあった石が
運ばれたもの。触ると御利益がある?格子の隙間から腕を入れて・・・・



アルカンタラ橋に出てきた。橋の巾は広いが、両側の門は狭い、戦略上



夕食は、タバス料理を食べに、街中のレストランに。店頭はお肉屋さん
生ハムがずらり、吊り下げてある。お店としての照明が、ここは明るい



店内は4人テーブルがギッシリ並ぶ。ウエイターがすり抜けるように運ぶ



マドリッドの夜は、照明が綺麗!ロータリーの噴水や建物が、浮かび上がる。



ツアー最後に日は、フライトが8時のため、早朝に空港へ



パリ経由で、日本に翌日のお昼過ぎに到着のため、空港は人がまばら



少しの時間待ちの間に、通路に展示のピカソの絵を鑑賞!



飛び立つマドリッドはまだ薄暗い、日が昇ってきたので、スペインの大地を見る



フランスの郊外は田園が続く



パリの空港は広いので、ゲートまで行くのが大変



ショッピング?いや!ルッキングをしながら、やっとゲートに着いた
いよいよ、この飛行機に乗れば、ユーロとさよならである、ウム・・・・




スペインの旅も終わり、飛行機の窓から、外を眺めていて、ハットした
そうなんだ!周りを大西洋と、温暖な地中海に取り囲まれ、北部地域
でフランスと国境を接して、ヨーロッパに繋がっていると言う、地理環境
と、この青い空が、大航海時代の覇者になった要因の一つだと、この
まばゆい太陽の光が、スペイン人の心の中の誇りを、呼びお越したに
違いないと、少しではあるがなんとなく、自分で一人納得したのだった

もう一つの目的の「線と色」については、頭の中のメモリーにはきっちり
インプットできているが、言葉で表現するには、実際に絵筆を取ってみ
ないと、言い尽くせないものがあり、まだまだ探求しなければ、答えが
出せないと言うのが実感。・・・まだ、ぶらり旅をしなければ・・・    .

最後になったが、今回もこの旅行で、多くの方たちのお世話になり、心
のお土産を一杯にして、無事 帰国できてた事を感謝し、お礼申しあげ
ます。                                       .

スペイン旅行目次に戻る 

「思い出の旅目次へ」