《ぶらり旅》
☆ グラナダ(その2)・ミハス 編 ☆
アルハンブラ宮殿をもう少し見て、その後、ミハスに立ち寄り、セビリアに向う
これが「ライオンの中庭」だ、124本の細い柱をアーチで繋ぎ、回廊を造り
庭を囲む様に部屋等がある。庭の中央には、12頭のライオンが囲む円形
の噴水がある。ここは王のハーレムで、男子禁制の場だった。 .
回廊の柱を内側と横から見ると
アベンセラヘスの間の丸天井のモカベラ(鍾乳石が集まったような装飾)
さすが、王が使っていた部屋は、一段と装飾と木々の緑が心を癒す
2階の回廊からは、きちんと手入れされた庭が見られる
この部屋の天井も、モカベラ仕様とアラベスク文様が素晴らしい
この壁の彫刻、図書館の蔵書で見た事があるが、何だったかな?
シンプルな中庭もある、トンネルのような通路と小さな部屋
王宮見学順路の最後にあるベランダからは、街並みが広がる
左に目を転じると、白とベージュで統一された
街並みのアルバイシン地区が飛び込んでくる
城塞を出て、グラナダ王の夏の離宮である「ヘネラリーフェ」に向う
夏の離宮へ行く間の通路は、ご覧のように小石のモザイクが幾種類も
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通路の傍には、いろいろなお花や草木が、おもてなしをしてくれる
いろんな形の石を組み合わせた土塁も楽しい。建物の階に合わせて通路も
10分ほど歩いて、小さな橋を渡ると、ヘネラリーフェの入り口、大きな
鉄の扉が俗界と離宮を遮断する。門を入ると又、小さな門がある。 .
門をくぐると、糸杉のアーチが迎えてくれる、碁盤の目のような
通路は、まるで迷路!ガイドさんから離れると、迷子になりそう
天まで届けんとばかりに、高く伸びた糸杉は、圧迫感はなく優しい
ここはアセキア(水路)の中庭、桃源郷に迷い込んだと思わせるような
素敵なお庭。50m程の水路に噴水が注ぎ、両側には 草花が茂る。見
る者に、この並々とした水と、生き生きした自然の造形は、豊かさの象
徴を示し、同時にイスラムの自然観を 知らしめている。毎日庭師の方
が 手入れを怠らないので、お花さんも喜んでいる事でしょう。これも19
世紀半ばから修復作業が始まり、18世紀以降の 荒廃を食い止められ
たのであって、米外交官アーヴィング著の「アルハンブラ物語」が救済
の声を呼びおこし、そのお陰で基金が集まり、今こうして素晴らしい光
景に・・・ありがたいことだ、感謝して見学させて貰おう。 .
庭の傍の建物の窓からは、遠く街並みや丘が見え
水路の端には、ここにも、円形の小さな噴水がある
宮殿を後にして、アンダルシア地方の南部にある、コスタ・デル・ソル
(太陽海岸)の中の1つの町、白壁の家並(カサ・ブランカ)の「ミハス」
に向う。道路沿いには、新興住宅があちこちに、連棟形式が目立つ
現在はキッチンも様変わりして、煙突は使ってないとか
街中を過ぎると、道路の両側はオリーブと遠景に砂地の山肌を見る
斜面に建てられた、連棟の家。平地だが道路のすぐそばの家
土地は沢山あると思うのだが?住宅事情は大変そうに思える
大半の人は、マンション住まいが主流。1戸建ての交通の便は?
ミハスの丘から、遠く街並を見る。
名物ロバのタクシー(馬車)、少し登ったところの駐車場で、客待ちしている
ミハスの観光マップ(日本人用)
バスプールの前には、露天が出ていて、飲み物やお土産を売っている
右写真は 階段を登って、観光名所の サン・セバスチャン通りに繋がる
ぶらり観光の前に、腹ごしらへのため、レストランへ、入り口は階段の上
レストランの壁に掛けてあった、大きな絵画。昔の貴族の服装が分かる。
食事が済んだので、ミハスの白い家並の散策に、観光客はヨーロッパ
の方が多い。服装も夏物・秋物etcお国の気候風土により、まちまちだ
石畳の坂道に、連なる白壁の家並。丘の上まで続く
アンダルシアの中心都市、セビリアに向う。フラメンコの本場 「カルメン」
などオペラの舞台として、古き良き伝統が今も生きづく町である。途中の
景色は、あの「荒廃とした」がピッタリの山。砂埃りが気になりそうな所だ
道路沿いに広がるのは、オリーブとオレンジがどこまでも続く
トイレ休憩に立ち寄ったレストランの駐車場、止めてある車はどれ
も砂埃りで白い。レストランの前のテラスは、日差しは暖かいが風
がきつくて体感温度は低く感じる。でも私はソフトクリームを食べた
セビリアのホテルに着いた。夕食はフラメンコ劇場のレストランへ
食事の中ほどで、フラメンコが始まった。前もって、ガイドさんから解説が
あったので、理解するのに大助かり。本場のものを見て、今までの 観念
が180度変わった。フラメンコとは、ただ 踊るだけではない、ギターの伴
奏で滔滔と、素晴らしいテナーの歌い手が、物語を歌でひもとき、そこへ
男女のダンサーが 出てきて、愛を表現するのだ。スペイン語は分からな
いが音楽と歌と踊りで、充分雰囲気が、伝わるから驚きである。とにかく
すごい、素晴らしいの一語に尽きる。 .
特に男性の踊りは、肩までの長髪を振り回し、ものすごいバイタリティで
舞台狭しと踊る迫力が、一層女性のしなやかな踊りを引き立たす、見事
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