《ぶらり旅》

☆ バルセロナ 編 ☆

スペインの北の玄関口に当たるバルセロナは、ガルディの建物で有名な
サグラダ・ファミリアや、ピカソ美術館がある、斬新な芸術の街でもある。
それらを生み出した風土が、現在のスペインでどの様に生きづいているか
そして未来にどう繋げているか、とても楽しい見所一杯のポイントである。



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それでは、「ぶらり旅」第一部のぺージをめくりましょう!



今回お世話になるのは、AFのパリ経由でバルセロナ行きでした。12時
フライトの為、自宅の出発もゆっくりでき、お天気もよく、滑り出しは快調



昼間なので、窓際の座席をとり、のんびり窓からの風景を充分に
堪能していたので、長時間のフライトも苦にならなっかた。コバルト
ブルーの空は、広がりと奥深さを充分にかもしだし、心穏やかな時
を、変わり行く風景で語りかけてくれた。              



パリの近くに来ると、大空には数え切れない程の飛行機が航跡を
残しながら飛行しており、まさに空のラッシュそのもの、あらためて
ヨーロッパの広さ、ユーロー圏の強さを、生々しく感じた。    



パリの空港は建物が合理的に建造されていて、無駄がない
同じAFだが、機体が少し小さくなり、バルセロナへ乗り継ぎ



長い通路を通って乗り込む。建物と駐機位置の間は、広い運搬用の
通路が確保されている。レイアウト的にも合理的に考えてあると思う
その分建物から乗り込み口まで遠いが、通路は開放感があって良い



現地時間の午後9時前にバルセロナに着いた、日本を発ってから
ほぼ16時間、時差が7時間ある。すっかり夕闇に包まれている、
日本時間では午前4時ごろだから、夜明け前になっている、時差
ボケを解消するために、私は何時ものように飛行機に乗った時に
現地時間で対応しているので、時差ぼけはない。計算すると日本
で午前3時ごろに起きて、5時の飛行機に乗って来たと言うことに
なり、朝が早かったので、体がだるいのはその性と思わせるのだ



ホテルのロビー、吸殻入れには花びらが一杯入れてある



日の出が遅く、日没も早いので日照時間が短い、朝の8時前と言うのに
まだお陽様が空に昇ってない。緯度的にはここは青森辺りになるのだが



出発前ホテルの外観を撮るため表に出たが、道路には駐車車両が
ギッシリ連なっている。ホテルの玄関横には☆☆☆☆のマークが!



スペイン広場に行きました、中央のクレーンのあるところが闘牛場
3/19の「サン・ホセの火祭り」に始まって、10/12の「ピラールの祭り」
までの期間で開催される。現在はオフの為、改修工事がされている
闘牛場は各地にあり1級から3級まで約300ある。1級はマドリッド
バルセロナ・セヴィーリャ・バレンシア・サラゴサ・ビルバオ・ゴルドバ
の7ケ所、特にセヴィーリャとマドリッドは格調が高いと言われている



左の写真は、美術館前の通りから、スペイン広場に入る道路の左右に
建っている搭。右は歩道の横にある、公園で見かける様な「水のみ場」



ロマネスク美術を一堂に集めた。カタルーニャ美術館の前の
大通りは中央に車道、その両側に噴水のあるグリーンベルト
と広〜い歩道が広がり、こちら側にスペイン広場が展開する



市街地の中は、どこも並木があり、表通りを一歩はいると
駐車車両の列がどこまでも続く、建物には駐車場施設が
ないので、急速な車社会への対応がまだとれてない様だ



バルセロナのメインストリート、グラシア大通りには
新進の建築家が競いあい、このような建造物を連ねる



その中でも、これが有名な「カサ・ミラ(ラ・ペドレラ)」と呼ばれる
ガウディの作品の一つ、カタルーニャ・モダニズムの最高傑作
と言われている。カタルーニャの聖地であるモンラセットの岩山
をヒントにして、石切り場から出る石灰石を用いて、独特な曲線
の建造物、各階4戸の豪華マンション?で一階入り口はベンツ
が入れるように、広く取られている。最上階は博物館になってる



バルセロナのシンボルの「サグラダ・ファミリア(聖家族)教会」に
着いた、この教会は、1882年にフランシスコ・デ・ビリャルが着工
1891年にアントニオ・ガウディが引き継いだ。携わっている内に
熱心な信者になり、教会建設に没頭するようになり、1926年の
亡くなるまでの43年もの間、この仕事に関わった。その後も善意
の資金で建設が今に続いている。後100年かかると言われていた
が、最近の観光収入の増加で、後10年ほどで完成する予定とか
搭の数は、イエスと聖母を表す170mと150mの搭を中心に19本
の搭が林立する。「キリストの生誕」「キリストの受難」「キリストの
栄光」の3つファサード(建物の外観)があり、鍾搭はそれぞれ4本
づつあり、合計で12本、キリストの12使徒を表していると言う



建設中のファサード、大きなクレーンが活躍している



それぞれの建物には、自然主義的な彫刻が施され、大勢の合作
のため調像も柱や壁面も、多様でそれなりに楽しめる、と言うのは
設計図が残されてなく、ガウディのデザインを元に進めているから



壁面の数字羅列のボードは、縦・横・斜めの各合計が33になる
この数字は、ガウディに関係があるとか、説明を聞き逃して不詳



それでは、建設中の内部を見学、ステンドグラスのデザインも
既存の教会のステンドグラスに比べ、別世界の雰囲気を醸す



建物を支える柱も、独特の形状で、ガルディの夢の思いを実現か!



奇抜な形状の天井を支える柱、樹木の幹と枝を思わせる
どこかのアニメにあった、地底から地上を見上げている様



生誕のファサード(建物外観)ガウディの生きている時には鍾搭の
1本が完成しただけだった。自然主義的な芸術の表現に、異次元
の世界を旅行している、と言う感銘を受けるのは、私だけか?とも
この中の1体の彫像は、日本人彫刻家・外尾悦郎氏の作品である



このパースが完成予想図の一部、19世紀末にこのようなデザインを
建設しようとしたガウディもさることながら、それを支えるエスパーニャ
の底知れぬ懐の大きさを、まのあたりに見て、ほんの少しだが深部の
一部に触れる事が出来、スペイン旅行の成果を味わった瞬間だった



教会の周囲は、観光客目当ての露天が軒を連ねる。ゆったりしている



グエル公園に移動した、ここも世界遺産に指定されており、グエル
と言う富豪が15haの土地に、イギリス風の静かな住宅街を造ろう
とガウディに依頼、バルセロナ市街や地中海が望める高台である



公園の中を散歩、市場のある広場への道は、曲線?の美!



破砕タイルを貼り付けた半円状のベンチは、広場の周囲に設置
広場の地面は円柱で支えられた人工の建造物、何と大きなこと



広場の下に降りると、柱と柱の間の天井は、お釜の底状
そこには、破砕タイルでいろんなアートが!この絵の中に
水道栓が取りつけてある、むき出しにせずアートでカムフ
ラージュするどこまでも芸術、そう広場は貯水池代りなのだ



公園内の歩道は、こんなアーチの作り、とにかく真っ直ぐはない



中央広場にある、アクセサリーで有名なトカゲのモザイク



入り口から、中央広場を見る。ここの左右に門番小屋と管理事務所
があり、ファンタスティックな外観から、お菓子の家と言われている



次ぎは、ピカソ美術館に移動、街中は街路樹が茂り、あちこちに
栄光の遺産が点在、車社会化した道路とうまく調和を図っている



美術館は市街地にあり、バルセロナの生活道路は狭い、その中を
進むと入り口に到着する。看板らしきものもなく、迷路を進む様だ



順番待ちの列があるので・・・建物は周囲のものと変わりなく
建物の内庭に垂れ幕が下がっているので、ようやく分かる



さあ!これから美術館の中に入る、ここは写真撮影禁止なので
残念ながら、素晴らしい芸術作品の数々をご案内できません
1963年にオープンし、ピカソの幼少の頃の天才を示す画から
「青の時代」の初期作品の他、多くの晩年の作品を主に展示



それでは、ピカソが少年時代に過ごした、バルセロナの街中を
歩いて見る、商店の軒先は出っ張りの看板もなく、整然として



大通りの一角には、所々に広場があり、歩道と車道の間に
雑貨のお店がある。パラソルの下では、庶民の憩いの時だ



大通りに面する建物は、石造りのビルが立ち並ぶ。歩道と
車道の境には、ガードレールでなく、杭があるだけ 市民の
交通マナーの良さを示している、とにかくゆったりしていて
スペイン人の物の考え方に、少し気が引ける想いをした。



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