《ぶらり旅》
☆ ク ス コ 旅行編 ☆
ペルーの世界遺産の中で、ひときわ 注目を集めているのが、この
天空の城ラピュタを髣髴させる、精巧な石組みのマチュピチュ遺跡
ミステリーに包み込まれた、神秘的な遺跡は、高山ゆえ簡単に近づ
けないから、なお一層魅力を増すのか?不思議の世界である。 .
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それでは、「ぶらり旅」第二部のぺージをめくりましょう!
今日はクスコに移動、空港への道路わきには、選挙候補の立て看板が
乱立、これも看板屋さんが儲かるから、経済効果 あるかも?料金所も
ブースは開放的?排気ガス吸い放題!管制搭がそびえる空港に到着
リマ空港はやはり人が多い。クスコへ飛ぶ日本人ツアーが数グループ
ここまで来ると、日本人同士 情報の交換をする、押しなべて高齢者が
多いのに驚く、日本で一番健康で行動的なのは、シルバー世代かも?
リマ空港と クスコ空港、やはりスケールが違う、国際便の発着が
ないけれど、クスコ空港の看板はインターナショナルエアポート?
ペルーへの旅行客数は、米・独・日本の順、ロビーには独人が目立つ
到着ロビーでは、フォルクローレの楽団が演奏でお出迎え!いまいち
パッとしない演奏? こんなもんじゃない、もっと感動的な音楽なのに
フォルクローレを 聞きに来た私としては、物足りない。申し訳ないが
ペルー観光当局に文句を言いたい、こう言うところこそ、心をひきつけ
る音色を出す 楽団を配置すべきではないのか?残念!誠に残念!
クスコの町は坂が多い、車窓から写る景色は 山の傾斜に家・家・家
ホテルの全景と中庭、これでもクスコ一のホテルとか?雰囲気はゆったり
カップに入っているのがコカの葉、このお茶が高山病の症状を緩和する
と言うので、多く呑むように ガイドさんが勧める、ただし国外持ち出しは
出来ない、薬事法に触れる、ツアー仲間の一人が、効くのならと食べて
しまった、翌日は下痢である、麻薬は薬にも 毒にもなる、取り扱い方を
間違えないように。料理はこの後、牛肉や野菜が出た、味付けはいい!
お食事の間、ハープ奏者が 奏でてくれる音色は、格別のご馳走だった
午後の観光に出発、狭い道路に車がごった返す、大型の観光バスは通りにくそう
でもドライバーの腕は確か!10センチ位の間隔で すり抜ける、イヤハヤ!!?
着いたところは、サクサイワマン城塞、広大な平地に岩が積み上げられ
城塞が連なる、石の文化の素晴らしさに、ただ感嘆する!それにしても
空気が欲しい!ゆっくり歩行も 慣れて来たが、早く動くと 頭が痛い!
イナズマ型に配置されいる、こんな大きな岩を運ぶのは、大変だったろう
タイムスケールが違うんだろうと思う、我々なら いついつまでに完成とか
せせこましい世界で生きているものには、理解できないのかも、悠長な時
の流れの中で、確実な物を築き上げる、古代の民の 素晴らしさに、ただ
○○建築士、見習いなさいと言いたい、イや!、私も含め 日本人全てに
この巨岩を、隙間なく積み上げる?古代の民の 誇りを感じる、クレーンも
掘削機もない時代、楔と斧だけで、後は接合部分を磨いて・・・積み上げる
前に、平地におき一旦、勘合部分 のチェックをしてから、持ち上げるのか
いや、そんな「へぼ」な事は しないだろう、もっと高度な方法があると思う
接合部分が直線である事に、ヒントがあると思う、あ〜〜そうか! .
次ぎの遺跡へ移動時、道路脇で街並を眺望!全部レンガ色でぎっしり!
アルパカを連れたおばさんが、物売りしいる、もちろん写真をとると有料?
おばあさんが、アルパカで布地を織っている、色合いがとても素敵! .
のどかな風景が広がる、空気はおいしいが、酸素が欲しい、頭はもやってる
この坂道を登ったところに、遺跡がある、平地でもハアハアなのに、お腹
減らしとはいえ、これはキツイ!ここは何をした所?思考回路閉鎖 .
サントドミンゴ教会にやってきた、太陽の神殿といわれ、インカ時代の信仰の
中心で、多くの人が参拝している、当時は金で壁を被っていたとか?すごい
中庭から塔を見上げる、鐘が見える、天辺にある十字架が印象に残る
中庭はびっしり石畳、建物の造形も見事!石の加工技術の精巧さを知る
回廊の天井と壁画、すばらしいものが一杯、でも しんどくて いつものように
撮影したり、見て回る事が出来ない、内部にはインカ時代の遺跡が部分的に
残っている、この精巧な石組み、時空を 超えられるものなら、スリップしたい
カミソリの歯一枚通さない接合、悠久の時を経ても、今尚「美」を維持している
吸い込まれそうな気がする、硬い岩をここまでのものにする心は 偉大!
テラスから街並を見る、あわただしさがない、動いているにもかかわらず、止まっている
見学を終え出口に来た時、異変が 添乗員さんの「どうもないですか?」の声
が聞こえた途端、倒れ掛かった、それまで ふわふわするな!と思っていたが
唇が真っ青だったそうな。意識朦朧としてたが、出口にある医務室に駆け込ん
だ、慣れたもので、看護婦さんが「げっぽ袋」を即くれたが、出なかった、そして
こめかみと額を、アルコールで拭いてくれた、いや 拭くと言うより、ぶっかけだ
一瞬「ひえ〜〜〜〜〜」として、目にアルコールが「ドバッ!」と入り、それで生き
返った、一瞬にして死んで、一瞬にして生還、こんな経験は始めて。 .
酸素を3分間吸うようにと言われ、無様な姿を敢えて撮ってもらった、添乗員さ
ん、看護婦さん、そしてバスで待たせた仲間の皆さん、済みませんでした。 .
この後の、観光写真はありません、すみません!
皆さんは観光を続けられたが、私は一人ホテルに戻り、寝る事に3時間
ほど寝ていたか?添乗員さんが起こしてくれた。元気!元気!単純な私
は即蘇る!フォルクローレを聞きながらの、夕食に出かけた。高山病第一
号だったが、軽く済み、後の日程は元気で過ごせた。でも、これからが大変
次々に仲間が倒れ病人続出、全員顔を揃えたのは、平地に降りた ナスカ
の観光の時、こんな体力勝負の旅行は始めて。 .
太陽の神殿は夜間 ライトUPされている、当時は昼間でも黄金色して・・・
さあ!夕食会場に到着、どんな雰囲気で、演奏が効けるのか楽しみ
まずは、オーソドックスな「コンドルは飛んでいく」から、でも不満音色が
良くない、歌いながらなので、伴奏はいまいち、でも これが現地のもの
歌って、踊って、見せるショウーに、楽器演奏が付いてると言う具合!
きらびやかな衣装に、変な仮面?どこかが違ってる?ディナーショウ?
としても、いまいち、観光当局さん、もっと勉強しないと、お願いしますね
聞きほれるような、音色が伝わらないので、室内はワイワイ!ガヤガヤ!
日本の芸術レベルの高さに、改めて気づいた。ペルーでは全体として音楽
レベルを論じるべきでないかも、生活と国力の向上が今優先かも .
サンポーニャだけの演奏があり、これは聞けてよかった。でも荒削り、日本
では、この程度ならお客は入らない、ただ これは一部しか見てないので。
私のHPのロス・アミーゴスのコーナーで オリジナル曲が聞けるのでどうぞ
マチャピチュ観光に!クスコからアグアスカリエンテス駅まで、4時間かけ
てスイッチバックで峠を越えて、高原列車の旅が始まる、その先はバスで
クスコの駅、綺麗な列車が待ち受けている
機内食ならぬ、列車食を、美人の車掌さん?が配膳してくれる、本当に
美人で、スタイルが良く、日本語が上手で、めちゃ やさしい!実はこの
方達は、復路でファッションショウをしてくれる、モデル兼務なのだ。どう
したことか、いつもなら一緒に写真を撮ってるのに、不思議にも一枚もな
いのである、こんな事って始めて、でも、脳裏にはバッチリ。 .
改札口を入った、正面に飾ってあった、安全祈願か?記念にパチッた
列車は、緩やかな傾斜面を ゆっくり!ゆっくり!スイッチバックで進む
線路脇には、日干し煉瓦で作った家々が連なる、どこまでも坂の町である
開けたところに出た、眺望が素晴らしく、本当にゆったりしている、我々の
1分が ここでは1時間?いやもっと長いスパンで動いてるようだ、列車の
ゆったりとしたスピードが、何か優しく思える、ここは桃源郷なのでは・・・・
先日の雨で、増水の川は濁っている、いつもは綺麗な川面だそうだ
アグアスカリエンテス駅に着いた。ホームの庇越しに見上げると、ここは
険しい山間の駅、両側に高い山がそびえ立つ、もう!目的地は 雲の中
駅舎も線路脇も、すぐ傍は険しい山!山!
現地の人々の表情には気ぜわしさがない、でも何か足らないような気が!
旅行中、気になったのだが、笑い顔がない、陽気さがない、辛いことだ・・・
駅からバスに乗り換え、マチュピチュ遺跡の入り口まで、途中の道路は
曲がりくねってる上に、狭く断崖絶壁のガードレールるもない 険しい道
しょぼふる雨に、フロントガラスは曇って見難い、拭こうとはせず、前を覗
き込むように、ドライバーは運転している、乗客は何故か静か、ワァオー
みんなの表情に、折角来たのに「雨」いやね〜と出ているが、カッパに身
を固め、いざ登らんと、出発。ここの高度は2460mなのでまだ、まだクスコ
より低いんで楽!明日行く4335mの所より、はるかに低い。 .
遺跡への道はゆっくりした登り、石段が続く、我々は雲の上にいる事に気づく
インカの民は、高く登る事で、神である太陽に、より近づけると思ったのか?
付近の山々は 雲に覆われ、裸の姿を見せてくれない、私は 晴れ男で
今まで雨にあった事がない、なのに今回は私の神通力も通じないようだ
傾斜面に見えるのが、先ほどバスで登ってきた、ヘアピンカーブ連続の
S字道路、後で登場するが 「グッバイ ボーイ」がこの傾斜を、バスより
早く駆け降り、先回りして 手を振るのである、なんと すごい傾斜だこと
登る途中、野生のアルパカ夫婦が、トイレをしにやって来た、場所は
同じ所ですると言う、テリトリーとしてのマーキングをしてるんだそうな
遺跡の見下ろせる場所に辿り着いた、がっかりした溜息が聞こえる
ガイドさんは説明を始める、そのうちに写真のように少しぼんやりと
見えてきた、一斉にシャッターが降りる、でも みんな元気がない!
尚もガイドさんの説明は続く、みんなは肩落として ボーとしている
その時雲が動いた、天空の城 ラピュタが姿を表した、宮崎アニメ
の通り、そのままの再現、一斉にみんなは声を上げる感動の一瞬
うそのように、遺跡は全体の勇姿を見せてくれた、なんと素晴らしいことか
僅か5kuの小さな頂きに、精巧に積み上げられた石の 神殿・住居・倉庫
等がびっしり並んでいる、人間が住んでいたと言うより、神々の祭壇である
人の生臭さを感じない、神秘的とはまさに、こういうものなのか、しばらくの
間、足が止まり、ジーと魅入ってしまった、この世でもなく、あの世でもない
ふと気がつくと、足元には こんな可愛い高山植物が咲いてるではないか
斜面に段々に石積みを重ね、見事な造形を見せてくれる、石組みをして
土手を築き、下界から土を運び、このようにしたとか、神のなせる業だと
このような素晴らしい眺望を可能にしてくれたのは、現地ガイドさんの
経験によるところが大きい、スケジュールが 前後したのは、このため
石!石!石!技術に民の心が加わると、このようなものまで作り上げる
遺跡に降りて行った、この門は遺跡への入り口、内側から撮影した
扉を吊るす 石のフックが上部に、左右には閂を止める舫穴がある
入り口の門の前から遺跡の中を見る、ここは今雲の中、遠くは霞んでいる
精巧な石積み、長い間崩れることなしに、耐えてきた力強さを感じる
石積みの一部を拡大して見る、隙間がない、一体となって形を維持している
通路の壁、凸凹がない、とにかく驚きばかり、屋根のない神殿の中央に
どっかと座った丸い物?水をはって天を移し観察した?・・・不詳! .
コンドル石・・・手前に頭?後ろの岩が広げた羽のように、見えませんか
まあ!なんともはや!ここまで石組みをすると、考え込んでしまいました
この断崖絶壁に石積みされた建物が、どうして積み上げたんだろう、???
命綱でぶら下がって仕事をした?いいや!仙人がなせる業ですよ。 .
どう言ったらいいのか、私もこれには 言葉が選べない、ここまでする?
この建て物の下のほうは、まだ建設途中に見える、壁は出来てるが土がない
お!そうそう!空気の薄い事忘れていた、そう言えば2400mは楽だな!
前で書いたが、グッバイボーイの少年、麓でバスに乗り込んで来てポーズ
(この写真は、ツアー仲間が送ってくれたので、借用した) .
帰りの電車の中で、ショウがあった、美人のファッションショウや踊り等
堪能したが、写真がない?私は疲れてたんだと思う、返す返す残念!
ホテルへ帰る途中、高台からクスコの夜景を眺望する、ネオンの
点滅がなく、穏やかな夜景だ、空気を一杯吸って、バスに戻った
ここで、民家の住宅事情に触れておく、自分の事は自分で守ると言うのが
ペルーの常識、クスコに限らず、ペルー全土出入り口は全て鉄作、しかも
お店の場合は、出入り口は一箇所だけで窓はない、民家に置いては金持
ちほど鉄柵の造りが頑丈で、高圧電流が流れている、窓は全て鉄格子付
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