《ぶらり旅》

☆ 台南聖母廟・天后宮の巻 ☆



台南のホテルは、友人Mさんのお友達Jさんの紹介でお世話になりました
大臼居商務旅店と言って、榮護衛生優良飯店が売り物だけあって、概観
と違い室内は一流ホテルクラスの対応、しかもお安いから文句なし! 



最初の観光は、「東南亜最大の媽祖廟」と書かれている通り、広い15万uの
敷地に、いろいろな建物が建っている。                      



正面の間口もすごく広い。白の欄干がアクセントに使われ、雄大さを誇る



前の駐車場から見ると、建物がぎっしり詰まってる海鮮チラシみたいである






お堀を取り囲む、石の柵には「龍」の姿が刻み込まれている



この聖母廟は、金箔の装飾がすごい!朱色とマッチして金の色が冴える
そして彫刻が繊細で躍動感があって、見ていて非常に楽しめる。    



天上の装飾!朱をベースに青と緑のラインを入れ、細かな装飾を金箔で
仕上げる、中央には龍の顔が真下をギョロギョロと覗きこむ、見上げた者
に驚きを与え、吸い込んでしまう。一時ではあるが無心になれる。   



透かし彫りの額縁?そこには馬・象・虎・鳳凰に人が跨っている姿がある
アジア一の廟だけあって、交流の範囲が広かった事を伺わせる。   



黄色い服を着た人は、ご祈祷?を受けてるのか。赤シャツの呪い師?
の催眠術?で小刻みに体を震わす、霊魂の世界に踏み入ってるのか



祭壇の前には、沢山の黒ひげをつけた像が並ぶ。如何に派手に
目立つようにするか?陰と陽の世界で、原色を使う事で、表面の
派手さにより、内面の深さをかもし出す、陽の表現に見入る。 



両脇には、少し小さい目の祭壇がある。素晴らしい漆塗りの重厚さが
全体を落ち着かせている。                         



祭壇の前には、異様な顔立ちの像が左右二体ある。金銀玉の飾りの
付いた冠とは正反対の、ギョロ目とべろを出した表情には、ただ驚き
勉強不足で何なのか分からないが、とにかく異次元の世界だ。  



この天上装飾も、中央に天上から真下を見ている龍を囲むように
四頭の龍が気炎を吐いている。                   



正面の柱の透かし彫りの龍が駆け上る構図は見事!狛犬?(獅子)の
ユニークなポーズは暖かい台湾ならではか!              



書物が収められている塔は、燃え上がるよう!敷地には幾つもの建物が
連立し、偉容を誇る。石畳が非常に美しく、足音を心地良く響かす。  








それぞれの廟の外壁には、歴史絵巻や説法?をモチーフにした石彫が
ぎっしりとはめ込まれ、多すぎてすべて見るには時間が足りない。歴史
や文化を少しでも知っていれば、もっと楽しく見られるだろうに!   



奥にある佛祖殿に来た。香炉の彫刻・入り口左右の腰張りの像と獅子
素晴らしいものばかり!鴨居の上の説法図には、心の豊かさを感じる



本殿の三体像と装飾の重厚さが、すごく穏やかに迎えてくれる



台座下の装飾も派手なのに、黒の漆塗りが落ち着きを与え、彫刻の
素晴らしさに目を見張る! 創建当時の一流業師の仕事が冴える!



ご本尊の表情豊かな微笑みは、長年幾多の人を救った事だろう!



両脇に対峙する、普賢・文殊菩薩の表情も、台湾風なのか、ほっぺの
ふくらみが、ゆったりの境地に導く!それにしても、金箔がまばゆい!



次に向かったのは、庶民が日頃お参りする「大天后宮」で街中にある



日本のお宮さんの鳥居は、台湾ではこのような形。隣に小さなお宮がある



周囲をビルに囲まれた所に、正面がある。構えも立派で参拝者も多い



ウワオー!と声が出る!華やかにするにも、ここまでするとは!
各廟参拝する毎に、台湾人の配色のセンスに、驚きを 隠せない



それに、四字熟語の額の多い事。ここのお宮さんも沢山掲げてある



顔立ちが、北方大陸系の丸みを帯びている。見慣れたせいか、祭壇の
煌びやかさより、時の経過に安寧の世界を思い図るようだ。      



両脇の祭壇には、四海竜王と山官大帝が祭られている。じっくり見ると・・・



ここにも、日本で言う「あ」「うん」の、姿・形は違うが像が立ち並ぶ
非常に個性豊かで、厳つくないのがこれまた良い!        



本殿前の手すりの下の基礎部分に、刻み込まれた龍の石彫が踊る!
今にも、飛び出さんとばかりに見えてくる。素晴らしい構図に唖然と!



脊柱の龍の透かし彫り。製作時一部がポロッと欠けても・・・すごい技術
石段の傍にあった、大きな花瓶。日本の太夫が描かれている?何で!
      


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