《ぶらり旅》

☆ トルファンの旅その2 ☆



アスターナ古墳(阿斯塔那古墓群)は、高昌故城の東北4kmにあり、市街からは
高昌故城に行く途中にある。行きしな見た市場の前を戻ると、まもなく到着する



歩道が広いので、木蔭を選んで店舗が作られる。日除けの大きなパラソル?


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ここも最近造営され、管理されだした所で、「阿斯塔那古墓」と書かれた門がある
ここは6〜7世紀ごろ繁栄した高昌国の貴族のお墓である。アスターナとはウイグ
ル語で「憩い」「眠り」の意味であるが、灼熱の地下に眠るのは理解しがたい。 



門を入ると広場があり、正面に古墳群を一望できる「見晴台」がある。その周りに
体は人間で頭が干支の12体の像が立っている。この右側に古墳群への通路が
ある。セメントレンガが敷かれただけの、炎が噴出しそうな通路を歩いて行く。



まず最初は215号墓、この地域一帯で数百もの墓があるとか、その中で3つだけ
一般公開されている、その一つだ。                           



墓室へは階段が掘られているので、降りていくと採掘場のように櫓で補強した
墓室があり、ここには6枚の屏風がある。そのうち中央の4枚に、線描きに彩色
された人物が、座布団に座って描かれている。撮影禁止のため写真は無いが
「玉人」「金人」「石人」「木人」と4聖人の名前が書かれている。(参考:玉人は
清廉高潔・金人は言を慎む・石人は寡黙・木人は正直で孔子廟に像が置かれ
ているものと同じ)                                   



この210号墓は、夫婦合葬墓として有名なもので、2体のミイラが並んで寝ている
共に穏やかな表情で、仲良くほほえましく、墓室の中とは思えない。       
もう一つの216号墓は四賢人の壁画が描かれており、将軍のミイラは博物館にて
保管展示されている。                                   



次の観光地は、ベゼクリク千仏洞だ。火焔山の道を進む



左右に展開するパノラマは、スケールが大きいので迫力がある、写真では表現が
出来なく残念だ!                                     



火焔山を突ききって道路が延びる、アスファルト舗装が出来ているのでいいが
舗装前は、砂埃がどれほどだったか!車を降りて大地を踏む。クーラーで冷え
た体でも、灼熱の日差しには耐えられない。                   



どこを見ても、赤茶けた筋入りの山が、デ〜〜〜〜ンと横たわっている



とても人の住めるところではないと思ったら、ムルトゥク河があった。ここは
トルファンから東北に45`の所、もうすぐベゼクリク千仏洞だ。     



入り口の前に車を横づけ出来たので、駐車場から暑い中歩かなくてすんだ
ムルトゥク河を前にして断崖に洞が掘られているため、洞へは長い階段を
降りなければならない。狭い階段は風が通らないので、熱い!熱い! 



まだ階段がある、河の向こうの山肌が、熱でとろけているように見える
ベゼクリクとは、ウイグル語で「絵のあるところ」「美しく飾られたところ」
を意味する。                                 



6世紀高昌国の時代に掘り始められたが、現在はほとんどの遺跡が破壊されている
10世紀カラ・ハン朝のイスラム化により、偶像否定の信仰から仏道の顔が破壊され
外国の探検隊が持ち去り、中でもドイツの探検隊は、大半の物を剥がして持ち帰り
世界大戦でドイツ国内で戦火に会い、現存するものが無い。そして残された壁画は
持ち帰ったものの価値を高めるため、泥が塗りたくられ無残な壁面を残している。



河の流れに沿って断崖があるので、半円状に洞が展開している。上に見える
のが道路だ。                                    



谷間に生える木々の緑が、「命」を感じさせてくれる、また急で長い階段を戻る
(参考: http://dsr.nii.ac.jp/rarebook/01/に写真が掲載されています)  



昼食をとるため、市内に戻る途中沢山の車が渋滞している?事故があった
様で、こんなに車を郊外で見たのは初めて。それにしてもトラックの積荷の
大きいこと!トレーラーに詰まれた新車トラックの重ね積み?お見事! 



トルファン市内に戻ってきた。熱くてもゆったり緑があって、ほっとする!



ラグ麺と新疆料理の昼食を食べにレストランに。壁には砂漠の画が
天井の飾りは、透かし彫りの葡萄の模様がはめ込まれている。 



食後、葡萄農家を見に行った。部屋の中は漆喰で塗り固められて、涼しい
格子付きの窓には、カーテンがつるしてある、とてもシンプルな住居。  



葡萄園も拝見!たわわになった葡萄がびっしり。干し葡萄を販売していた



カレーズの観光に、入り口には鉄のゲートが!イスラムの青が使われた壁



園内の掘削模型のある所に来た時、突然カメラがオーバーヒート???
ディスプレーの色が緑に?ボディーが熱くなってた。もう一台のカメラは
車の中に置いてきた!ウムム〜〜ン                   



地下にある「カレーズ」の入り口のある建物に入り、クーラーの噴出し口で
カメラを冷やした。階段を下りて行った、なんとものすごく涼しい!天然の
クーラーボックスだ。カメラのディスプレーの色が元に戻った。地下トンネル
と地下の水路、しばらくここでのんびりしたいものだ。            



天山山脈の雪解け水が、地上に出る事無く、地下水路を5000キロにわたり
張り巡らされ、流れめぐってオアシスの生活を支えている。         



今日の観光はこれで終わり、後はウルムチに向け車窓観光をしながら
移動だ、アスファルト舗装になっているので、横揺れも無く楽になった。



砂漠の表情も本当にいろいろと変化する。緑の無い山も見慣れてくると
それなりに、空の青と一つになって素敵な景色と思えてくる      



この辺りは広い川の中ほどに、わずかだが水が流れている、緑もある



だんだんと緑が増えてきた。高速道路のガードレールも緑色だ



道路の両側に草原が見えてきた。高い木立は少ないが広い平地だ



なんでもない風景だが、中国の内陸部だと思うと・・・国土の広さ!・・・



広い草原で放牧がされている。のんびりと牛や羊が草を食んでいる



草原が延々と続く、ところどころに牛たちが。空の青さと緑がとてもいい



塩湖の近くの料金所に来た。製塩所の建物以外何も無い塩の湖が続く


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風車が林立する地帯にやって来た。トイレ休憩のため道路脇にある
いわゆるサービスエリアに立ち寄った。                



トラックや乗用車が駐車スペースに関係なく、好き勝手に停まっている
コンクリートの小屋?があるだけで、他には何も無い。この小屋?実は
トイレ!右の写真は男子用青空トイレ。大便用?(男女共用?)は写真
の掲載をやめた。間取りは5m四方の床に30x50位の穴が3つ開いて
るだけで他に何も無い。ドアも無ければ仕切りも無い。いわゆるボッタン
便所!女性は表で見張り役が立って・・・初体験にワイワイ!ここは風が
非常に強い、だから特臭が吹き飛ばされて、助かった。それに男子の方
は放物線が風に吹かれて飛沫化して大変!過去のトイレイメージのまま



やがて、ウルムチの料金所にやって来た。あたりは緑が一杯なので安心だ!



市内に入ると、少し今までの所と違う感じがする。街が大きいのである



高層ビルが立ち並び、車の数も種類も多い。こんな内陸の奥地に?と!



住宅も多く、立体交差の道路、オフィスビル・・・ここは西域の拠点として
現在発展しているところとか!                       



マンション群に高層ビル、高級外車、何を見ても驚きの連続!
      


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市内の風景!小豆色のタクシーがあると言う事は、大都会だ!



高架道路に、乗客がいっぱい乗ったジャンボバス。市内の主要交通は?



バス待ちの市民、なぜかどこも等間隔に並んで待っている?
服装もおしゃれで、北京と変わらない!           



「新疆自治区人民医院分院」と書かれたゲート?アッここは中国だと思う。



夕食はイスラム料理というので、「大得賓館」と言うレストランに入る


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